キュリー祭式辞(平成30年8月)

平成30年8月4日@町総合文化ホール

2018-08-15

本日は、「第六十二回キュリー祭式典」にあたり、主賓として、在日フランス大使館から、駐日フランス大使 ローラン・ピック閣下、原子力参事官 スニル・フェリックス様にご出席をいただきました。

およそ850年前、平安時代後期の1164年に発見されたと伝えられる「三朝温泉」は、1916年(大正5年)に世界屈指のラジウム含有量を有する温泉と認定され、一躍脚光を浴びました。以来、特徴的ともいえる泉質を生かした温泉療法に関する研究が、岡山大学等を中心に進められ、三朝温泉は日本有数の湯治場として、訪れていただく皆様の心と身体を癒し続けて参りました。
1939年(昭和14年)に、岡山大学温泉研究所が三朝の地に設立されてから80年近く、国内で唯一、温泉の健康に関する効果について研究されてきました。現在も、岡山大学と日本原子力研究開発機構とが連携して、ラドン温泉の健康効果や美肌効果等について研究が進められております。このことは、三朝温泉そして全国のラジウム温泉地の発展に繋がるものと大いに期待しているところであり、ラジウム温泉がもたらす健康への効果研究の灯は消してはなりません。私たちは、この貴重な資源としての温泉を、人々の健康と平和のため、将来にわたって活用していかなければならないと考えております。文部科学省、岡山大学、日本原子力研究開発機構をはじめとする関係者の皆様、そして国会議員の皆様には、さらにこの研究が進むよう、今後とも一層のご理解、ご支援を賜りますようお願いいたします。

さて、キュリー祭は、ラジウム温泉の恩恵と、ラジウムの発見者マリー・キュリー博士の遺徳に感謝する祭典として、1951年(昭和26年)に開催して以来、今回で62回を数える歴史を刻んで参りました。ラジウムの発見者であるキュリー夫人の、科学に対する強い信念と、ひたむきな生き方が、私たちに感動と、その功績に対する感謝の気持ちを育んで参りました。そして、このことが、キュリー夫人の母国フランス国との親善を、より一層強固なものとしてきました。
本町がこれまで南フランスの温泉地ラマルー・レ・バン町とともに築いてきた歴史は、多くの町民間の交流から生まれた絆であります。そして、東京オリンピックが開催される2020年には、30周年を迎えることになります。
めまぐるしく変化する社会情勢の中で、私たちは、不屈の精神で研究に挑んだピエール・キュリー、マリー・キュリーご夫妻や、時代に先駆け、勇気を持って挑戦し続けた先人たちの功績を思い起こし、日本遺産に認定された「三朝温泉と三徳山」の魅力を高め、森林の恵みを受けた特色ある農林業の振興、そして、地域を支える人々が連携を強くし、活力ある三朝町の進展に全力で取り組む所存であります。

本日ご臨席を賜りました、ご来賓の皆さまにおかれましては、今後ますますのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、フランス国の益々のご繁栄と、ご臨席を賜りました皆さまのご健勝を祈念し、ご挨拶といたします。

キュリー祭  キュリー祭

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