■ 野菜編 お直売所が支える三朝の地産地消
 三朝町の直売市の歴史は古く、昭和六十二年十月には、旧三朝町農業協同組合婦人部の百円市が旧三朝支所前でスタート。翌平成元年五月には、木地山百円市、楽市楽座が相次ぎ開店。平成二年七月には、山陰路観光キャンペーンの事業として三朝温泉日曜朝市がスタートしました。
 これらの直売施設は、長年にわたる生産農家の努力と消費者に支えられ、今日まで農家が丹精込めて栽培した新鮮な農林産物を消費者へ届けてきました。高齢化した農家を中心とする生産者と消費者を結びつける役割を担い、三朝町版地産地消を支えてきたのは、これらの直売市といえます。
 ここでは、生産と消費の接点となる、この”直売市”に着目してみました。

 JA鳥取中央農業協同組合旧三朝支所の施設を活用した、新しい直売所「三朝おひさま市」が八月六日にオープンします。
 平成十三年に農協支所の統廃合が行われ、旧三朝支所が閉所となり、その敷地内で十八年間続けられてきた三朝青空百円市(月曜市)の継続が難しくなりました。農協、町、JA三朝支所女性会青空市グループでは、その解決策について検討しました。
 その結果、売却の方針であった旧三朝支所を残し、三朝温泉に隣接した地理的要件を活かし、地産地消を通した農業振興を図るため、常設の農林産物等を販売する直売所として再生する方向が決定。本年五月に町内の各青空市役員、農業改良普及所、町、農協からなる「三朝直売市設立検討委員会」を設置し、具体的な準備を進めてきました。
 それによると、現在のJA三朝支所女性会が運営する三朝青空百円市、木曜夕暮れ市と町が運営する三朝温泉日曜朝市の生産者の会三グループを統合し、新たな組織で自主運営をする常設直売所「三朝おひさま市」を開設することになりました。また、従来の木曜夕暮れ市と三朝温泉日曜朝市は、従来どおり営業されることになります。おひさま市の改装については、平成十六年度からスタートした県のチャレンジプラン支援事業が導入されます。
 今後、より一層、三朝町の地産地消を担う拠点として安全な農産物を提供し、地域と密着した施設として生産者と消費者のふれあいの場となることが期待されています。
三朝温泉日曜朝市
木曜夕暮れ市
三朝青空100円市
組織を統合し、
活性化を目指す
 ”三朝おひさま市”の設立総会が七月十六日、JA鳥取中央農業協同組合三朝支所で開催され、会員四十二名が出席し、新しい直売市の運営体制などについて協議がされました。
 施設を提供するJA鳥取中央農業協同組合代表理事組合長坂根國之氏は、あいさつのなかで「会員の皆さんの熱意により、三朝支所を処分することを思いとどまりました。皆さんの工夫により、おひさま市の取り組みを成功させて下さい。収益が出れば元気が出ます」と会員の皆さんへ激励の言葉を贈りました。

楽市楽座・直売所

 大柿地内国道一七九号線沿いに位置する「道の駅楽市楽座」は、三朝温泉をはじめ、県中部の観光地を訪れる観光客が立ち寄り、賑わっています。
 平成元年に開設された直売コーナーは、常設の市として年々充実し、町内の農産物はもちろん、中部を代表する特産物が所せましと並べられています。このコーナーは、生産者が持ち込む産物の値段を自分でつけることができます。
 買い物客の多くは、県外の観光客ですが、季節の希少な一品を求めて立ち寄る地元の消費者もあり、出荷時期や食べ方など
が丁寧に表示されています。町内の特産物を探す場合は、店員にお尋ねください。 
 平成十五年九月から店長を務めています。夏休みに入り、県外からのお客さんが増えてきました。品ぞろえに気を遣います。町の農家の皆さんの”売りたい、もうけたい”を応援します。農産物をどんどん持ってきてください。
がんばる木地山100円市
山の旬の味がならぶ

生産者が高齢化するなかで
頑張っています。

店長の津村 繁さん
学校給食へ
新鮮な野菜を供給
 町の学校給食では、地元で育った旬の野菜をできるだけたくさん使うようにしています。旬の野菜は「三朝町学校給食グループ」の皆さんが丹精込めて栽培されたものを使います。その土地でその季節に採れる旬の野菜は、おいしいだけでなくその季節に必要な栄養素を沢山含んでいて、育ち盛りの子どもたちには、大変有効なものです。
 調理センターに自作のネギを抱えてきた本泉の西田萩子さんは、「学校給食の野菜を作る皆さんは、元気な子どもたちにおいしい野菜を届けることを生きがいに頑張っています」と話されました。

生産者の奮起を!

 地産地消は、生産者にとっても消費者にとってもお互いにメリットのある取り組みです。
 最近の問題として農林産物の生産力が低下していることがあります。各市とも品ぞろえや品質のバラツキがあり、新鮮・安全を求める消費者のニーズを満たせない場面も見受けられるようです。
 今一度、消費者の気持ちを考え”元気を出して”野菜づくりに取り組みたいものです。
〈消費者のみなさんへ〉
 旬の野菜は、お近くの直売市をぜひご利用ください。町内の農家の皆さんが一生懸命作った一品です。新鮮・安心な地元産の農林産物を消費しましょう。