「三朝温泉の起源」―として長年親しまれてきた三朝区の「株湯」がこのほど、新しい施設として生まれ変わり、4月25日にオープンしました。昔から区民の大切な温泉として、一方では観光客の名所として親しまれてきた株湯。新しく生まれ変わったことによって、三朝温泉にまた新たな魅力が加わったようです。

 株湯は、三朝区が所有する源泉を区民の皆さんや観光客の皆さんにも利用していただこうと、共同浴場として区が運営しているもの。これまでの施設でも、年間約3万5千人が利用するなど、風情ある温泉施設として多くの皆さんから親しまれてきていました。
  このほど、旧施設の横に完成した新しい株湯≠ヘ、木造平屋建で、外観は三朝温泉の起源であるというイメージを大切にして落ち着いたものとなっており、施設の前は広々とした16台分の駐車場も整備。男女それぞれの浴槽は2b4方で、一度に10人近くが入浴できる広さとなっています。
  三朝区では、この施設の完成にあわせ、4月24日に「落成式」を開催。藤井博美区長が「区民皆さんの憩いの場として親しまれるとともに、三朝温泉の観光拠点となることを願っています」とあいさつし、区民や関係者で完成を祝いました。
  株湯は年中無休で、平日は午前8時から午後9時45分まで、日曜日は午前10時から午後9時45分まで営業。入浴料は大人が300円、小人が150円となっています。
  また、株湯のリニューアルにあわせ、三朝区では町からの助成を受けて株湯周辺の整備を実施。三朝温泉発見の由来となる白狼伝説にちなみ、温泉広場から移設した大久保左馬之祐と白狼のモニュメントを旧施設前に設置したほか、伝説になぞらえて楠木の株から湧出するように見立てた飲泉場を設けるなど景観保全を図り、株湯のさらなる魅力向上に努めました。
  八百年余りの歴史を持つ三朝温泉・株湯。温泉街の新たな観光スポットとして期待されます。