新年あけましておめでとうございます。町民皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

　令和５年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症が５類に移行し、地域の様々な活動が再開され、コロナ以前の賑わいが戻りつつありますが、８月には台風７号で大きな被害が発生。河原風呂や旅館が被災したほか、林道や水田においても、これまでに類を見ない甚大な被害となり、来春以降の本格的な復旧工事の開始に向けて準備を進めております。

　町制施行７０周年という節目の年を迎え、各種記念事業の実施を通して、町の歴史を振り返る機会となりましたが、被災したことを受けて、改めて、１０年先、２０年先、更には３０年後の１００周年に向けて、町民皆さんが安心して暮らせる町を目指すという思いを新たにしたところです。

　町政においては、フランスのラマルー・レ・バン町との交流30周年、台湾の台中市石岡区との交流15周年を記念して両町に訪問団を派遣したほか、中学生の派遣も再開できました。また、茨城県大洗町と友好都市協定を締結するなど、国内外との交流が再開、活性化した年でありました。これらの交流を礎に、来年度以降の本町の町づくりに向けて、活かしていきたいと考えております。

　迎えました令和６年。秋には、整備を進めて参りました三朝小学校の新校舎が完成します。将来の小中学校連携を見据え、教育環境の更なる充実に向け、町全体で取り組んで参ります。温泉を活用した健康まちづくり事業についても予定している基本計画をステップに、ハード・ソフト両面での取組を推進していきます。また、今年は日本遺産の総括評価・継続審査の年です。審査を受ける計画は、本町のこれからの観光振興の道筋を示す大切なものであり、前回からの取組を踏まえ、準備を進めて参ります。

　今年は、コロナ禍から開けて、本格的に新しい時代に向けたチャレンジを開始する年です。町民の皆さんとともに、町の展望を開き、進めていきたいと思います。新しい年が皆さまにとって、平和で実り多き年となることを願い、新年のごあいさつとさせていただきます。