三朝町定例町議会所信表明(令和7年12月)

令和7年12月9日@役場議場

2025-12-10

平成29年11月に三朝町長に就任し、町政を担ってから、2期8年間は、第11次三朝町総合計画を策定し、人口減少、少子高齢化の進展がもたらす人口構造の変化とそれに起因する地域社会の多様な暮らし方への対応、そして安定した行財政の堅持など、多くの課題と向き合いながら、「“みささする”という行動宣言を掲げ「やってみよう、つながろう、つくりだそう」という三つのアクションを合言葉に「笑顔と元気があふれ輝く町」の実現に取り組んで参りました。

 就任以来、まちの活力の向上を使命として、町民ひとり一人の活動が輪となり、その積み重ねが町の動きに発展すること、「人が動けば町が動く」を信念として町政を推進してきたことが、一歩一歩でありますが、成果を生んできていることを感じています。

 その中にあって、令和2年に発生した新型コロナウイルス感染症は、5類となる令和5年までの3年間、個人の外出制限、企業、事業者等での対応、そして、学校や地域活動を含めて町全体に多大な影響を及ぼし、住民の福祉が大きく制限されたことを振り返ると、改めて健康であることの重要さ、町民の健康がまちの基本であることを認識したところでもあります。

 これらを踏まえ、地方創生2.0の新たな戦略を進めることや、持続可能なまちづくりの実現に向けて、行政課題への対応と主要な施策を含めて3期目の町政にあたっての所信を述べさせていただきます。 

 三朝町は、湯と山の町として発展してきました。豊かな森林は、町の景観と清らかな水資源がもたらす産物や、そこから生まれるエネルギーは町の魅力や恵みとなっています。中でも世界屈指のラドン温泉を生み、おいしい三朝のお米を生産し、それらが観光産業の形成と地域の発展、文化やスポーツを通じて多くの方々が交流する環境がみささの町を創造して参りました。

  これから、2年後には、新たな町総合計画(第12次)を策定することとなります。三朝町のひと、もの、文化を未来に繋げ、健康で安心した暮らしの中で町民が活躍し、多くの皆さんから選んでいただけるまちを目指して参ります。

 それでは、まずはじめに、全世代健康のまちづくりについてであります。

 前段にも触れましたが、新型コロナウイルス感染症が蔓延し、社会地域活動、地域のコミュニティーが制限され、経済活動、働き方なども変えていくことへの対応を振り返ると、ひとり一人の健康がいかに大切であるかを強く意識したところです。

 令和5年からスタートさせた温泉を活用した健康まちづくり事業は、三朝温泉活用健康プロジェクトを始めとして、構成する事業を具体化して参ります。

 ラドン温泉と健康な体づくりプログラムを産官学で連携し、新たに整備する温泉施設等が人々の健康と交流の拠点となり、健康診断等での病気の早期発見とフォローアップ体制の充実、三朝温泉病院等と連携した地域医療の推進、また、各地域づくり活動とも連携を図りながら健康増進に取り組んで参ります。

 次に地域と人づくりについてであります。

 本町の人口は、コロナ以降、年間に130人前後の減少で推移しています。これまで、現役世代の定住促進として、子育て、地域等活動支援、事業創業への支援等施策を講じてきたところですが、社会の多様なニーズに対応し、常に魅力あるまちづくりを追求していく必要があります。

 また、UIターン誘致のためには町の情報発信を強化することや、魅力あるまちづくりとしての自助、共助、公助の連携とまちづくり活動の支援、また、小中が連携した特色ある教育を推進し、これまでの子育て支援に加え、子どもたちの活動を支援することに力を入れたいと思います。

 また、地域づくりでは、地域と人の活動の具体化として、旧小学校施設を、まちづくり推進の拠点として整備して参ります。町内6つの地域協議会の自主自立を基本としながら、行政との連携を強めることで、地域課題に共に対応していくこととします。 加えて、関係人口と言われる方々を含めて他地域との繋がりを強化することで、商業や地域文化への体験、チャレンジが創出され魅力あるまちに向けての姿も生まれいくことにも期待をするところです。町内外に限ることなく、関係する企業、事業者、団体そして、地域おこし協力隊等、特定の分野で活躍する人材も巻き込んで、多様な視点を取り入れながら、人口の減少を一定の規模で留める施策を講じていくことも含めて、より豊かで安心して暮らせるまちづくりを進めて参ります。

  次に、産業振興であります。

日本遺産が重点支援地域に認定され、推進協議会を中心に、温泉文化と国宝投入堂等の構成文化財を繋げた商品造成や情報発信を継続強化し、ブランド化と魅力向上を進めて参ります。

 観光面では、健康と観光の両面から資源の活用と魅力向上を強力に推進することで、国内、インバウンドのバランスを考慮しながら、日本遺産をブランドとして誘客促進を図っていきます。三朝温泉ではコロナ禍からの復活をオール三朝で取り組んできた貴重な経験は大きな財産となっています。特に観光施設等の高付加価値化の取組みを進め、観光消費額の拡大につながるよう官民連携を強化して参ります。

 また、「温泉を活用した健康まちづくり」は、岡山大学、三朝温泉病院とのつながりを深くし、三朝温泉が温泉と医療連携を進める温泉地として、目的を共有する温泉地のリーダー的な役割も担っていきたいと思っています。

 農業では、米作りや三朝神倉大豆の生産に取り組んで参りました。農業従事者の減少は年々進んでおり、遊休農地の拡大も町農政の大きな課題であります。今後、集落の実態に寄り添いながら、担い手農家、集落営農組合、(有)グリーンサービス等の充実により推進体制を整備するとともに、兼業農家が営農を継続できる環境づくりにも続けて推進して行きます。

 また、果樹、畜産、施設園芸農家に対する社会情勢、気象また災害等への対応のほか、林業では、森林環境譲与税を活用し持続性のある森林整備を進めます。

 商工業振興では、創業支援や事業拡大等へのきめ細かな対策のほか、工場、旅館など企業立地促進に力を注ぐことで、産業全般に、事業拡大や経営改善への支援を充実させて地域経済の振興に取り組んで参ります。

  また、町民皆さんが安心して暮らせるまちとして、町消防団の果たす役割は、火災から災害時まで大きいと言えます。消防団員が安全でその任務を果たしていただくための組織の機能強化、活動環境づくりに努めて参ります。

 今後、デジタル分野での機能向上は、住民の福祉向上に大きく関わっていきます。人口、福祉対策と財政の健全化の整合を図りつつ、デジタル化と人との繋がりが共に活かされる町行政を推進して参ります。

 今後4年間の町行政を担うにあたり、町職員とともに、住民との対話、現場重視の行政サービスの推進に努め、笑顔のあるまちを目指して参ります。

  皆様のご理解とご支援をお願い申し上げ所信といたします。

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