キュリー祭式辞(令和6年8月)

令和6年8月4日@町総合文化ホール

2024-08-29

本日は、「第67回キュリー祭式典」にあたり、主賓として、在日フランス大使館から、駐日フランス大使 フィリップ・セトン閣下にご出席をいただきました。

そして、ご来賓として、衆議院議員 石破茂様、参議院議員 藤井一博様、鳥取県知事代理 木本美喜 中部総合事務所長様、文部科学省から堀内義規研究開発局長様、環境省から坂口隆温泉地保護利用推進室長様、日本原子力研究開発機構 板倉康洋副理事長様、国立大学法人岡山大学から那須保友学長様、公益財団法人日本観光振興協会 総合研究所顧問 丁野朗様をはじめ、国会議員の秘書の皆様、県議会議員の皆様。さらには、姉妹都市である京都府城陽市から奥田敏晴 市長様、滋賀県多賀町から久保久良 町長様、茨城県大洗町長代理 岩波大典総務課長補佐様、岡山県鏡野町から藤田昭彦 副町長様、全国観光地所在町村協議会常任理事で栃木県那須町から平山幸宏 町長様など各界の皆さまには、大変ご多忙の中、ご臨席賜りましたことを心より厚くお礼申し上げます。

また、町内からは、吉田道明町議会議長様をはじめ、議員の皆様、町内各界の代表の皆様、そして小・中学生の皆さんに出席をいただき、式典が盛大に挙行できますことは、町民の大きな喜びでございます。

「三朝温泉」は、1916年(大正5年)に世界屈指のラジウム含有量を有する温泉と認定され、一躍脚光を浴びました。以来、特徴的ともいえる泉質を生かした温泉治療に関する研究が岡山大学等を中心に進められ、三朝温泉は日本有数の湯治場として、訪れていただく皆様の心と身体を癒し続けて参りました。岡山大学三朝医療センター分室跡地に整備したラドン熱気浴施設「すーはー温泉」は、特的な泉質を生かした施設として定着し、三朝温泉の町づくりの拠点として、県内外からの利用者も増えつつあるところです。

また、町では、ストレスの軽減や免疫力のアップにより、三朝温泉のラドンの力が町民の病気の予防や健康維持につながるよう、新たな入浴施設を整備することとし、これを核とした「温泉を活用した健康まちづくり事業」に取り組んでおります。

私たちは、この貴重な資源としての温泉を、人々の健康増進や観光振興のため、将来にわたって活用していかなければなりません。文部科学省、環境省、岡山大学、日本原子力研究開発機構をはじめとする関係者の皆様、そして国会議員の皆様には、さらにこの研究が進むことはもとより、地域の発展に寄与するよう、今後とも一層のご理解、ご支援を賜りますようお願いいたします。

さて、キュリー祭は、ラジウム温泉の恩恵と、ラジウムの発見者マリー・キュリー博士の遺徳に感謝する祭典として、1951年(昭和26年)に開催して以来、今回で67回を迎えました。ラジウムの発見者であるキュリー夫人の、科学に対する強い信念と、ひたむきな生き方が、私たちにその功績に対する感謝の気持ちを育んで参りました。そして、このことが、キュリー夫人の母国フランス国との親善を、より一層強固なものとしてきました。

本町がこれまで南フランスの温泉地ラマルー・レ・バン町とともに築いてきた交流は、中学生をはじめ、多くの民間の交流へと発展してまいりました。昨年10月には、官民からなる行政訪問団を派遣したほか、今年度は秋にラマルー・レ・バン町からの訪問団を受け入れるよう調整しているところです。長年にわたって築いた両町の絆をより強固なものとし、今後も小さな町同士の友好の絆をさらに深め、日本とフランスの交流の進展に寄与してまいりたいと思います。

わが町の日常生活や観光を取り巻く状況は、克服すべき多くの課題を抱えておりますが、私たちは一丸となって、先輩諸氏が先見性とたゆまぬ努力によって築いてこられた三朝町を、さらに発展させなければなりません。ラドン温泉の六感治癒の物語で、日本遺産として評価された、三朝温泉が健康増進、経済の好循環に貢献できるよう、ここにおられる皆様方のご理解とご支援をいただき、輝きのあるまちづくりに全力で取り組む所存であります。

本日ご臨席を賜りました、ご来賓の皆さまにおかれましては、今後ますますのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

最後に、今年5月に三朝中学校生徒の修学旅行において、フランス大使館を訪問させていただきました。フィリップ・セトン大使におかれましては、ご多忙の中、1時間を超える訪問にも関わらず、中学生に直接、ご説明や質問に答えていただきましたことは大変光栄で、私たち三朝町とフランス国の青少年交流を大切に思っていただいていることに、一同、感激をしたところです。

改めて、大使にお礼申し上げますとともに、フランス国の益々のご繁栄と、ご臨席を賜りました皆さまのご健勝を祈念し、ご挨拶といたします。

キュリー祭町長式辞キュリー祭町長式辞

ページの先頭へ
ページの先頭へ