■検討委員会から「答申書」を受領
先般(令和7年9月18日)、学識経験者、地域団体の代表、学校教育・社会教育関係、利用児童保護者等で組織された「三朝町放課後児童クラブのあり方検討委員会(以下「検討委員会」)」(委員長:山﨑一彰 氏)から本町教育委員会 西田寛司教育長へ「本町における放課後児童クラブのあり方」についての審議結果が答申書として提出されました。
これは、今年3月に町教育委員会から「本町における今後の児童数等の実情を鑑み、多様化する放課後児童対策への対応や進むべき方向性、運営体制等を含めた放課後児童クラブのあり方について検討願いたい。」という諮問に対して、検討委員会で審議された内容を答申書としてまとめられたものです。
■審議結果(答申書より一部抜粋)
検討委員会では、計4回の会議を開催し、本町の放課後児童クラブの現状や課題、保護者の意見等を把握するとともに、今後の安定した継続性のある運営と「三朝らしい」サービス提供の標準化にむけた運営主体のあり方について審議を重ねた結果、次の方向性が示されました。
1.将来的な開設数と運営主体のあり方について
○ 開設数については、当面の間、現在の2か所(西・東)とし、選択制を継承したまま、児童数の推移を注視しながら利用登録数が
1か所20名以下となることが見込まれる時点で統合について検討することが望ましい。
○ 運営主体については、地域団体(地域協議会を含む)をはじめとする民間活力の導入(公設民営)を積極的に検討し、町が示す運営条件
を満たす運営主体を慎重に選定すること。なお、民間活力の導入(公設民営)にあたっては、利用児童保護者に対して必要な情報提供・
・周知行い、疑問や不安の解消に努めること。
○ 民間活力の導入(公設民営)にあたっては、提供サービスの標準化と継続性を担保するとともに、保護者ニーズを適正に把握する
ため、運営主体、保護者、地域、行政による運営組織を設置し、定期的な情報共有と意見交換の場の提供に努めること。
2.「三朝らしい」学童クラブの活動と地域参画について
○ 町の姿勢として、国の補助制度をスタンダード(基盤)にしながら、その枠組みに捉われることなく、町の独自財源による支援施
策を導入し、配慮が必要な児童への人的経費の支援及び遊びや体験活動の充実、児童数減少による運営費の補てん等、子どもの生
活環境や地域ニーズに柔軟に対応できる仕組みづくりについて、早期に具体的な方向性を示していただきたい。
○ 学童クラブを「地域の子どもは(が)地域が育てる」場として捉え、町民や地域団体の積極的な参画を促し、子どもたちの地域行
事への参加や体験活動の支援、又、学童保育を超えた居場所づくり(旧小学校校舎の空き教室の活用や保育園等での預かり)や地
域資源を活用した多様な放課後環境の創出に向けて検討されたい。
○ 子どもたちは与えられるばかりの存在ではなく、与えることができる存在でもある。中学校、高校に進学した生徒たちが学童クラ
ブでそのエネルギーを提供でき、各年代が重層的に繋がるなど、子どもたちが次代を育む存在となれる機会の創出を図られたい。
○ 運営の核を担う責任者を配置するとともに、支援員には子どもの特性や異変を見抜けるスキルが求められることから、傾聴や洞察、保育
等のスキルを含めた資質向上を図ることを喫緊の課題としていただきたい。又、保護者と支援員のコミュニケーションの手法も検
討しながら、保護者が積極的に育成支援に関わっていけるような体制づくりを検討されたい。
○ 旧小学校校舎における施設環境の改善を行うほか、今後、施設を活用する組織と連携を取りながら、空き教室を活用した地域住民
や民間団体等による体験活動、交流事業の充実を図り、「三朝らしい」地域参画型の放課後児童対策が展開されていくことを望む。
■三朝町教育委員会からの諮問
▶ 諮問書[PDFファイル_61KB]
■三朝町放課後児童クラブのあり方検討委員会の答申
▶答申書_一括[PDFファイル_3,176KB]
▶答申書_本文のみ[PDFファイル_877KB]
▶答申書_巻末資料のみ[PDFファイル_1,588KB]
■今後について
本町における放課後児童クラブの運営事務については、町長部局から教育委員会部局へ事務委任されていることから、本答申書に示されている方向性について、町教育委員会で協議を行ったうえで、町長との総合教育会議の議題として取り上げ、今後の方向性について共有することとしています。
問い合わせ先
三朝町教育委員会事務局教育総務課
電話:0858-43-3510 FAX:0858-43-0647 Mail:kyouiku@town.misasa.tottori.jp